その一撃は華麗にして強剛、その蹴りは疾風のごとく空を切り、怒りの少林拳は龍のごとく舞い上がる。伝説の武術家・方世玉の復讐の拳が炸裂するカンフー・アクション!
清、乾隆帝年間。反清復明をかかげる組織、紅花会の陳総舵主が殺された。副総舵主の白眉が朝廷の暗衛、血滴子をよそおい、殺したのだ。総舵主になるには紅花会の令牌が必要だが、それは陳総舵主の義理の息子、方世玉が持っていた。白眉からの追っ手を撒きつつ、敵討ちの機会をうかがう方世玉。ちょうどその頃、乾隆帝がお忍びで妓楼の万花楼を訪れるという情報が入った。皇帝暗殺のため、方世玉は必ず万花楼にあらわれる、そう予測した白眉は血滴子に扮し、蘇長官を脅して万花楼を包囲させる。思った通り、方世玉が姿をあらわした。多勢に無勢、襲われた方世玉は居合わせた蘇長官の娘、蘇淼淼を人質に取り、万花楼を脱出した。