その味は、こころを満たす幸せの記憶
日本で成功を収めた女流シェフ、ジャンウンは、韓国政府が企画した「キムチコンテスト」に参加するために、韓国に帰国する。老舗料亭を営む母親や姉弟同然に育ったソン・チャンとの久しぶりの再会が、父親がいない子供として育った辛い幼少時代を呼び起こす。しかし、コンテストでのキムチ作りを通して、次第に母親の本当の想いに目を向け始め・・・。一方、同じキムチコンテストに参加したソン・チャンもまた、キムチ作りを通して、母親を想っていた。聾唖(ろうあ)の母のもとに生まれたソン・チャンは、幼少期にジャンウンの家に預けられ、以後ずっとジャンウンと一緒に育ってきた。幼いソン・チャンとの別れの時、生みの母親が彼に持たせたものは、彼の成長を願って作ったキムチだった・・・。それぞれの想いを胸に向かえたファイナルラウンドの日、二人が見つけた極上のキムチレシピとは・・・。そして、それに込められた想いとは・・・。