第2次世界大戦←→イラク戦争。これは父親たちの戦場。
1993年、戦没者追悼記念日。13歳のカイルは祖父バドの第2次大戦時の軍用トランクを見つける。バドは終戦以来、戦争のことを一言も話したことはなかったが、思い出の品々を前にして、その裏にある彼の壮絶な戦闘体験を語り始める。時は流れ2005年、イラク。兵士として任務にあたるカイルは戦闘で負傷後、治療を終えて故郷に帰る前に最後のミッションが課せられる。だが、任務遂行中、カイルもまた祖父バドと同じようにリーダーシップ上のジレンマにさいなまれてしまうのだった。1人の命を救うか、大勢の命を救うために1人の命を見殺しにするか、重大な決断を迫られる。この時カイルはなぜ祖父が過去の思い出を共有したがらなかったのか理解する。