操られた正義。心の鍵を壊せ。
1951年、ナチス占領から解放されて6年後のデンマーク・コペンハーゲン。戦争の記憶が生々しく残る中、銀行強盗事件が起こる。偶然、付近に居合わせたアンダース刑事(P・アスベック)の追跡によって犯人は逮捕される。犯人の青年パーレ(C・メルヴィル)が奪った金を捜査する内、数年前に刑務所で同房だった元ナチスのニールセン(J・ルーカス)が共犯者として浮かび上がる。アンダース刑事は、催眠術を極めたニールセンがパーレを催眠術を使って洗脳し、強盗を起こさせたと推理する。周囲は不可能だと断じる催眠術を使った犯罪を立件するべく、精神医学の権威ダブロウスキー博士(R・セルベッジア)の助力を得てニールセンを追う。はたして、催眠術で人を操り犯罪は起こせるのか、そして事件の首謀者として逮捕まで持ちこめるのか?アンダース刑事とニールセンの壮絶な心理戦が始まった。