恐竜が教えてくれた、何もない山里にある大切なもの
関西の小さな市で、新種の巨大恐竜(丹波竜)の化石が発見された! 静かな山里は世界的ニュースに大騒ぎ、町おこしの大チャンスと色めき立つ。しかし、過疎の町には予算がない。起死回生のアイデアを求めて、市長は旧知の商社役員に助っ人を依頼する。やってきたのは冴えない中年男(澤田敏行所長)だった。 一方その頃、澤田の息子・鈴音(べるぬ)が、恐竜の化石発掘地近くで、雷鳴と共に謎の巨大な卵を発見する。そこから産まれたのは小さな恐竜の赤ちゃんだった…。 1億1000 万年前の地層が露出する摩訶不思議な地形、壮大な自然が美しい丹波市を舞台に繰り広げられる大人たちの奮闘と、子供たち、少女たちのひと夏の大冒険。果たしてその先に待っているのは......。