2017年ネバーモア映画祭 最優秀作品賞 受賞
『マンボーグ』(2011)で自主映画ながらもそのハイレベルなVFXで世界の映画ファンを驚嘆させたJ・ギレスピーとS・コスタンスキ。その才能がハリウッドでも認められ、『パシフィック・リム』『バイオハザードV リトリビューション』、近年は大ヒット作『IT/イット』にもVFXスタッフとして参加するなど目覚ましい活躍を続けている。気鋭のコンビの最新作である本作は、彼らが愛してやまないジョン・カーペンター、クライヴ・バーカー、スチュワート・ゴードンといった70~80年代の名作ホラーが持つ肉体破壊、精神的恐怖にインスパイアを受けつつ、10年以上に渡って磨き上げてきたVFXスキルと斬新なクリーチャーデザインを駆使して驚愕の世界観を創造した。
深夜のパトロール中、保安官のダニエルは血まみれの姿で閑散とした道路に立っている男を目撃する。ダニエルはその男を追って人里離れた田舎の病院にたどりつくが、そこにいる患者と病院関係者は何か「人間ではないもの」に変身しようとしていた。そんな中、銃を持った中年男と斧を持った若者も病院内に乱入、怪物を倒すも人間たちにも好戦的な態度を取る。さらに病院の外では大型ナイフを持った白装飾のカルト集団に包囲されてしまう。病院の内外では怪物とカルト集団がうごめき、人間たちにも誰が敵か味方か分からない疑心暗鬼が渦巻く。逃げ場なしの絶体絶命の中で、ダニエルは生き残った者達を率いて何とかその病院から脱出しようと試みる…。