勝算0%?! 祖国の運命は5人の女兵士たちに懸かっていた。
1942年5月、第二次大戦下のロシア戦線。ソ連領内のほぼ全土でナチス・ドイツの猛攻を受ける中、唯一前線から離れた地帯があった。ウラル山脈麓の、深い森林に守られたこの地帯の守備隊を率いるヴァスコフ曹長のもとに新たな兵士たちが配属する。酒も女もやらない真面目な兵士というヴァスコフの希望で、女性砲兵部隊の兵士たちが集められたのだ。女性兵士たちは新兵ではあったが、家族や恋人をナチスに殺され、敵への激しい憎悪から高い戦闘意欲を持っていた。ある時、ドイツ軍の偵察機が上空を飛行しているのを発見し、対空砲で撃ち落とすが、その後、森の中で数名の敵兵士が目撃される。ヴァスコフは敵兵の確認のため、女性兵士5名からなる偵察部隊を編成し、森の中へ入っていく。しかし、それはナチス侵攻の始まりに過ぎなかった。ナチス・ドイツは、シベリア鉄道の要衝であるこの地を攻略するべく、親衛隊最強の精鋭部隊を偵察に送り込んでいたのだ。敵軍のあまりの強大さにおののくヴァスコフと女性兵士たちであったが、ナチス・ドイツ侵攻阻止のため、戦い抜くことを決意する。