若き英国兵士はベルファストの街中にひとり取り残された。
武器もない、敵か味方かもわからない、絶望的な紛争の最前線で今、決死のサバイバルが始まる――。
IRA、北アイルランド問題を背景に、敵地にひとり取り残されてしまった、政治的思想も戦う意義も持ち合わせていない、若き英国軍兵士の悪夢の一夜を描くサバイバル・スリラー。複雑に絡み合う活動家たちの恐ろしく生々しい思惑。時代を超えた普遍的な人間の感情を美化することなく剥き出しにし、世界最大の批評家サイト「ロッテン・トマト」で満足度97%を記録、世界各国の映画祭を席巻し評論家たちを唸らせた。主演は『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』(14)でハリウッド映画デビューし、続々と主演作の公開を控える、若手英国俳優の注目株ジャック・オコンネル。
1971年、紛争が激化している北アイルランドのベルファストに、イギリス軍の新兵ゲイリーが着任する。町は、複雑に絡み合う活動家たちの思惑が交差し、それぞれの側で主導権を握ろうと暗躍していた。ゲイリーは、パトロールの最中に争いに巻き込まれ、その間に、敵対派の少年に銃を盗まれてしまう。彼は、群衆の中に逃げ込んだ少年を追うが、自分が敵のテリトリーにたったひとりで入り込んでしまっていることに気づく。果たして、ゲイリーは生き残ることができるのか。