自由への銃弾を放て。
1926年メキシコ。新たに就任したカイエス大統領(ルーベン・ブラデス)は長引く内戦で疲弊した原因は宗教であるとして、一切の宗教活動を禁止し、武力を伴った過酷な弾圧を開始した。外国人聖職者も軒並み国外追放を受けるなど迫害を受け、自らの信念を貫き国内に留まったクリストファー神父(ピーター・オトゥール)は非業の死を遂げる。すぐさま信仰の自由を求めて貧しい農民を中心にクリステーロス(反政府組織)が立ち上がる。実戦の指揮官には、元政府軍の将軍で今は実業家のエンリケ・ゴロスティエータ(アンディ・ガルシア)に白羽の矢が立つ。宗教には興味を持っていなかったエンリケだが、信仰に厚い彼の妻子と報酬のために指揮官を引き受ける。何よりも彼の心の動かしたのは軍人としての戦いの魂が呼び起されたのだ。そして、凄腕ガンマン・ラミレス(オスカー・アイザック)と武闘派ベガ神父(サンティアゴ・カブレラ)を副官に据え、強大な政府軍にゲリラ闘争を仕掛けていく。エンリケの巧みな戦術によって、各地に駐屯する政府軍を攻略してカイエス大統領の権威を弱体化させていく。しかし、新たな政府軍の反撃によってエンリケには苛酷な試練が待っていた。