彼女と彼女の息子がいるだから僕はどんな困難にも立ち向かえる
コックのヤン(ギョーム・カネ)とウェイトレスで9歳の子供の母親であるナディア(レイラ・ベクティ)は、レストランをオープンするため全てを賭けることを決意する。十分な才能と情熱、そして愛と夢は持っていたが資金のない彼らは、気がつけば資金繰りと銀行ローンの泥沼にはまり途方に暮れる。その状況から抜け出すには、ナディアはカナダで職に就かなくてはならず、一方、ヤンはレストランを守るためその場に留まらなくてはならない。容赦なく殺到する債権者たち、無慈悲な制度、そして息つく間もない日々に彼と子供は追われることになる。しかし、ヤンはついに、彼が唯一救われる道は、より良き人生を求めナディアのいるカナダに行き、愛する者と一緒にいること、そして母と子を再会させることだと気付くのだったが…。