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『魔女と呼ばれた少女』は、アフリカの子ども兵問題に衝撃を受けたカナダの新鋭キム・グウェンが10年間あたため続けた企画で、未だ紛争の絶えないコンゴ民主共和国を舞台に、生と死、現実と幻想が交錯する魅惑の映像詩。さらに、監督自らストリートで見出した主演のラシェル・ムワンザが、機関銃を携える凛々しき女神のカリスマ性から、恋する乙女の可憐さまでを見事に演じてベルリン国際映画祭で〈銀熊賞〉を受賞。トライベッカ映画祭でも〈作品賞〉〈主演女優賞〉をダブル受賞した衝撃作です。
「私はコモナ。14歳。これから生まれるあなたに、“魔女”と呼ばれたママのすべてを話したい。死と隣り合わせの日々の中で、私は彼と出逢ったの」 平和な水辺の村から拉致され、反政府軍の兵士となったコモナは、死んだはずの人たちに導かれ、全滅必至のゲリラ戦から生還する。亡霊を見える力が勝利を招き、“魔女”と崇められるコモナだが、殺される運命を悟り、最愛の少年と逃避行の旅に出た――。