迫りくるダム崩壊のリミット!
英国統治時代に建造された古く巨大なダムを擁する、インドのある美しい街。かつてその街を治めていた英国人首長一家の末裔である青年フレディは、だが政治の世界に囚われるのを嫌い、船舶学校へ入学。そこで愛する女性とも出会い幸せな生活を送っている。そして大型船舶の船長を務めるまでになったフレディは、ダム近くの村出身で親友でもある船舶エンジニアのヴィナイと共に、数年ぶりに故郷へ戻ってくる。フレディの妹マリアは、市長である父親のアシスタント・デュライと結婚していたが、夫に虐げられ不幸な生活を送っていた。政治に野心を燃やすデュライは義父を陥れ、遂に自分が市長の座に就く。そして古いダムの再建に乗り出す。5年後、いまだに完成しないダムを巡って批判を受け支持率が下がり、フレディを新市長に推す声を聞いて焦ったデュライは、建築構造の確認とセキュリティチェックを怠ったまま、強引にダムの完成式典を開催する。折しもそれは2009年9月9日、街を記録的な暴風雨が襲っていた。数日前にダムを取材しその建築に不安を覚えていた女性リポーターがダムを再訪すると、そこここから水漏れが起き、最早決壊は時間の問題に思われた。デュライに市民への避難指示を訴えるも無視された彼女は、TVで住民に避難を呼びかける。そして始まった住民の大避難。その間、ダムに居る人々は何とか事態を収めようと自分の命を顧みず奮闘する。果たしてダム決壊の恐怖から美しい街と人々の命は救えるのか?
