“レッドゾーン”――そこは死が迫りくる危険地帯
-『アンゴラ内戦とは』-
アフリカのアンゴラで1974年から2002年まで続いた内戦。ポルトガル植民地支配後、アンゴラ解放人民運動(MPLA)、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)とアンゴラ民族解放戦線(FNLA)の3つの独立運動組織が起こした武力闘争。MPLAは、ソ連、キューバの支援を受け、UNITA、FNLAはアメリカ、南アフリカ、ザイールの支援を受けており、典型的な米ソ代理戦争である。
1983年、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)はモシコ州で軍を率いるアンゴラ解放人民運動(MPLA)率いるFAPLA(アンゴラ解放武装勢力)に対する攻撃を本格化しようとしていた。MPLAを支援するキューバはアンゴラ東の拠点地カンガンバへ400人の軍事顧問兵を派遣する。終わりが見えない戦いの中で彼らが目にしたものとは!?アンゴラ内戦(米ソ代理戦争)に巻き込まれた人々が織りなす歴史の闇を,キューバ兵の目線から描いた大戦争スペクタクル!冷戦下の国際政治とキューバの関係、民間人も巻き込んだ1週間に渡る戦闘の様子を描いた力作。戦争の虚しさ、無意味さが心に残る。